典座教訓 | 禅 for Woman

典座教訓

 道元禅師は「典座教訓(てんぞきょうくん」)」で、

「料理の際は細かい所まで注意し、気を配り、心を込めて行いなさい。それが、仏道の功徳になる。海は広大だが、一滴一滴の水が集まらなくては大海にならない。また、山も少しづつの土が積もり積もって大山になるのである。」と説いています。

 典座というのは禅の修行道場のことで、修行僧たちの食事を作りととのえることを司る役。つまり典座教訓は、典座の役割の重要さやその心構えが述べられているものなんですね。……と知ったかぶりに書いてしまいましたが、ネットで調べただけで、この教訓をすべて読んだわけではないんです。っていうか、漢文読めないです……。

 少しの手間を惜しむことが、結果的に大海や大山を崩してしまうということも書かれているそうです。
 忙しい毎日を過ごしていると、ついついレトルトや外食に頼りがちで、料理も手抜きばかりになってしまいます。そのことがいつか自分の身を滅ぼすんだぞ、って意味ですよね。ちょっと怖いです。
 毎日は無理でも、手間を惜しまない料理をつくる、食べる習慣をつけたいと思いました。

 またこの「典座教訓」には、
 「眼睛(がんぜい)なる常住物(じょうじゅうもつ)を護惜(ごしゃく)せよ」
 という言葉があります。
「日常に使う鍋や釜などを、自分の目玉のように大切に扱いなさい」ということです。
 うーん、これも反省です。
 お台所そのものもいつもきれいにしておくようにしようと、あらためて誓うサトウでした。


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 今週はなかなかお料理する時間がとれなかったのですが、週末にまとめて炊いて1食分ずつに冷凍しておいたごはんをチンして、あとは適当な野菜で簡単に食事することが多いです。

 野菜を適当な大きさに切ってオリーブオイルで炒めて塩をかけるだけでも、すごく美味しいです。
 トマトとレタスとルッコラのサラダは、ハーブソルトとやはりオリーブオイルを少しだけで。こちらもさっぱりしていて美味しいです。 (サトウ)